エンゲージカバーセレモニーの意味は?
エンゲージカバーセレモニーは、最近行われるようになった人気の演出です。2013年頃、結婚情報誌「ゼクシィ」が紹介したことから広まったといわれています。
セレモニーの気になる内容は、新郎新婦による結婚指輪の交換のあと、新郎から新婦にあらためて「婚約指輪」を結婚指輪に重ねてはめるというものになります。
指輪は、その形から「永遠」を意味するため、新婦の結婚指輪の上に重ねて婚約指輪をはめることで、「二人の永遠の愛と絆に蓋をする」という演出になるそうです。
また、エンゲージカバーセレモニーを行うことで、新郎新婦にとって特別な思いが詰まった婚約指輪をゲストの方々にお披露目することができます。
エンゲージカバーセレモニーがじわじわと人気を集める理由には、その儀式が持つ素敵な意味だけでなく、「エンゲージリングを結婚式でもお披露目したい!」という新郎新婦の思いが根底にあるのかもしれませんね。
エンゲージカバーセレモニーのやり方は?
実際に、結婚式の演出としてエンゲージカバーセレモニーを行う場合、どのような段取りで行えばよいのでしょうか。ここでは、挙式のなかでエンゲージカバーセレモニーを行うやり方を説明したいと思います。
① エンゲージカバーセレモニーについての説明
牧師さん、あるいは司会者からゲストに対して「エンゲージカバーセレモニー」についての説明をしてもらいます。ゲストにも儀式の意味を理解してもらい、感動を共有してもらいましょう。
② 結婚指輪の交換
新郎から新婦へ、その後に新婦から新郎へ、通常の結婚指輪の交換を行います。
③ エンゲージカバーセレモニー
新郎から新婦へ、結婚指輪の上に婚約指輪を重ねてはめます。このとき、新郎から何か一言あっても素敵ですね。
④ ゲストに向かって結婚指輪と婚約指輪を披露
最後に結婚指輪と婚約指輪を着けた左手をゲストに向かってお披露目しましょう。永遠の愛を誓いあった夫婦として新たな第一歩の瞬間です。ゲストの方々から拍手でお祝いしてもらいましょう。
エンゲージカバーセレモニーを行いたいと思ったら、結婚式の打ち合わせの際にその旨をしっかり伝え、どのような流れで行うのかを確認しておきましょう。人前式であれば司会者との打ち合わせが必要になります。また、キリスト教式の場合は牧師さんに、エンゲージカバーセレモニーを行うことが可能かどうかの確認からしておくことが大切です。
「こうしなければいけない」という決まりはないので、挙式で行うことが難しい場合でも、披露宴や二次会の演出として行うこともできますよ。
リングピローはどうする?注意しておきたいこと
エンゲージカバーセレモニーを行うと決めたら、注意しておきたいことがあります。
リングピロー
まずは、「リングピロー」をどうするか?という問題です。通常は結婚指輪2つがおさまるタイプのものを使うため、婚約指輪を入れるためには3つ用のリングピローが必要だからです。
エンゲージカバーセレモニーは、まだまだ新しい儀式のため、市販のリングピローで指輪を3つ置けるタイプのものは少ないようです。そのため、リングピロー自体を手作りしたり、市販のガラスケースやジュエリーケースをカスタマイズするケースも多いとのこと。
結婚式が終わっても、一生の思い出として残るリングピローを手作りするのも素敵ですよね。
また、披露宴や二次会でエンゲージカバーセレモニーを行う場合は、リングピローは2つ用のものを使い、婚約指輪は「リングプレゼンター」を決めてその人に持ってきてもらうという演出を行っても良いですね。
エンゲージカバーセレモニーの説明
前述したように、エンゲージカバーセレモニーには「二人の永遠の愛と絆に蓋をする」という素敵な意味が込められています。
とてもロマンティックな意味合いがある言葉なのですが、中には結婚式で「蓋をする」という表現は使いたくないと思う人もいるかもしれません。
その場合は、打ち合わせの段階で司会者や牧師さんにその旨を伝え、結婚式にふさわしい文言に変えて伝えてもらうようにしましょう。たとえば、「二人の愛が永遠に続くように、エンゲージリングで包み込んでいただきます!」などの表現に変えるのも良いですね。
思いを込めた「婚約指輪」を手作りしよう
新郎新婦にとって、一生の思い出にもなる婚約指輪。最初に二人が「永遠の愛を約束する証」が婚約指輪ですし、エンゲージカバーセレモニーを行う際には、結婚指輪同様、結婚式に華を添える存在にもなります。
どんな婚約指輪でも素敵なことに違いありませんが、新郎が新婦を思って手作りしてくれた婚約指輪は「世界にひとつだけの特別感」があり、感動的ですよね。
「指輪を手作りするのは初めて」という人がほとんどだと思いますので、デザインの充実度や仕上げ技術の高さなど、信頼できるハンドメイド工房を探してみてくださいね。